公立みつぎ総合病院ブログ「地域リハビリの遺伝子」に
遊びに来てくださり、ありがとうございます。
2011年10月からブログを一時的に休止しておりますが
2012年4月の新年度より再スタートします。
今後ともよろしくお願いします。
作業療法士になって24年目、最近、特に実感していることとして、
我々、身体障害領域のリハビリテーションの分野でも「からだ」だけではなく
「こころ」へのアプローチがいかに大切かいうことがあります。
日本作業療法士協会のパンフレットには作業療法って何?という
大きな問いかけに対しての答えとして「
『こころ』と『からだ』のリハビリテーションです」と書かれています。
また、地域リハ・遊びリテーション・生活リハ等の考え方の中には、
「こころが動けばからだも動く」という概念があります。
私たち作業療法士の専門分野としては
身体障害領域、老年期領域、発達障害領域と並んで精神障害領域があります。
これは「こころ」に障害があり生活がしにくくなった方を対象に
生活の手助けをする領域です。
この「こころ」に対する関わりはリハビリテーションの
どの分野にも共通するものであると思います。
しかし、とかく私たちは生理学、解剖学、運動学など
物理的な存在として対象者を見がちになってしまいます。
最近、NHKスペシャルで放送された「脳のリハビリ」のなかにも、
様々な治療法の紹介がされていましたが、
そのなかで、「ほめる」ことが紹介されていました。
「ほめることで回復が促進される」という内容でした。
その他の治療法も勉強になりましたが、
なかでも「ほめる」ことは改めて「こころ」の大切さを再認識できるものでした。
今後も医学の進歩に伴い、新たな治療法がたくさん紹介されていくと思います。
そうした、技術を取り入れながらも
「『こころ』と『からだ』のリハビリテーション」という基本は忘れずに
日々の臨床に関わっていきたいと思います。
私事ですが、先日祖父が亡くなり、私は初めて身近で人の死を経験しました。祖父の死を経験し、言葉では上手く表現出来ませんが「死」について初めて深く考えさせられました。
実は、祖父は5年前に脳梗塞を発症し、みつぎ病院でお世話になりました。当時高校三年生だった私は、自ら選ぼうとしている路が本当に間違っていないのか迷っている時期でもありました。そんな時、祖父に携わって下さったリハビリスタッフの先生方の温かいお言葉や姿を通して、迷いが無くなり、確信に変わりました。
5年前の経験を通して祖父や先生方が今の自分を導いて下さったのだと思います。
生前の祖父は「食べて死ねば色目がええ」「食べにゃ〜元気でおられん。食べんさい、食べんさい」が口癖でした。そんな祖父は、前日まで不自由なりにとても元気でごはんもパクパク食べており、亡くなった姿も顔色が良くまるで眠っているかのようでした。そんな祖父から「食べること」の大切さや意義を教わったような気がします。
現在、私が勤務させて頂いているみつぎの苑には、祖父よりもお歳をとられている方も沢山おり、その中には食べられる方も食べられない方もいらっしゃいます。3食口から食べることが困難な方にも一口でも口から食べられる可能性があるのなら、少しでもご本人様や御家族様のお気持ちに添い、お力になれるよう努めていかなければならないと感じました。
祖父は、いつも子の為、孫の為、周りの人の為と自分の事はいつも後回しで必死に働き、多くを語らない人でしたが、祖父の生き様は私に多くのことを教え、導いてくれました。祖父のように「為に生きる心」で沢山の人を包み、喜ばせることが出来る人になれるように日々精進していきたいと思います。
地域リハビリテーションとは,住み慣れたところで,いきいきと,あらゆる人々がリハビリテーションの立場から協力しあって行う活動である.
病院や施設において,多職種協働といえば各専門職との連携などを考えるが,暮らしている地域での協働に置き換えてみると,社会活動も幅広くさまざまな役割を担う人達がいると感じる.さまざまな理由をつけ,近所の仲間や地区の大先輩とともに行事や飲み会(地域リハ的には“飲みニケーション”)を行う.大先輩や団塊世代の先輩は,人生観やこれからのライフスタイルを若者たちに熱弁する.若者たちは造船,消防,警察,自衛官,弁護士,教師,農機具屋,大工,土木関係などさまざまな兵たちであり,子供のことや地域活動への想いを語り合う.
このような集いや各々の仕事,人生観から地域でのリハビリテーション援助に役立つ情報や手段が満載に得られる.加えて,自分達が住んでいる地域での新たなニーズを発見し仲間と共に考える機会が増える.今,日本全体,自分達の地域含め高齢化の波や自助・共助の不足,防災対策などの課題や問題が山積している.
この地域リハビリテーションの仕事と出会い,さらには多くの人と出会うことで,仕事においても,家庭においても地域づくり活動に向けた視野や自分自身の役割が拡がってきていることを実感する.
未来に向けた地域づくり活動のヒントは暮らしの身近なところにある.地域リハビリテーション活動の手法を活かしながらこれから先,生まれてくる無限大のニーズを多くの人と共に取り組んでいくことが楽しみである.
介護保険制度スタートと同時に、理学療法士として働き始め、はや12年目。
たくさんの方々との出会いがあり、今も出会い続けています。
「十人十色」といいますが、病気もケガもまさに「十色」。
それに加え、性格・今までの生活歴や環境…など、まさに同じ方はいません。
私は、学生の時、臨床実習を通して感じていたことがありました。
「退院された後、どうしてるかな?」「○○さん、元気かなぁ?」
みつぎ病院は、「地域包括ケアシステム」により、町内を中心に、
病院を退院された方へのサポートはもちろん、
地域住民の方々へ病気・介護予防のための啓発活動・サポートに取り組んでいます。
当院療法士の配属は、病院を中心に多施設・多分野にあり、
入院中の方に限らずリハビリを通し多くの方々と向き合わさせていただいています。
いずれかの分野のチームが、サポートにあたり、
生活状況などその後の様子を伺うことができるし、
場合によっては、患者様と直接お会いできることも多くあります。
私の学生の時に思っていた不安(退院後の生活)は、
このケアシステムによりほぼ解消されています。
今は、病院勤務で患者様に元気になっていただき、送り出す立場。
入院中はもちろんですが、その後の生活を、安心・安全に過ごしていただくためにも
サポートチームへの声掛けを続けていきたいと思います。
連携プレーで患者様をサポートするためにも、顔の広い療法士になっていきたいと思います。
療法士は、患者様の人生を大きく左右する立場にあります。
少しでも寄り添い、サポートできるようにフットワークよく、元気に頑張ります!