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「自助・互助・公助」

 先日、茨城県健康プラザにおいて「シルバーリハビリ体操指導士養成事業」の視察・研修に参加させていただきました。

 健康プラザの管理者は大田仁史先生です。大田先生については今更この場で説明するまでもなく、リハビリ医師として各方面で活躍されています。大田先生は70代半ばの高齢(失礼)でありながら、ますますお元気であり、トレードマークのあの“にこやかな表情”で講習生やスタッフと意欲的に体操や対話をされていました。

 茨城県のこの事業は、超高齢化社会を「自助・互助・公助」の精神により住民自らが資源となり、官民一体となって、共に乗り切っていくためのシステムとしており、介護予防と生きがい作りに強く関与しているものでありました。内容は「いつでも、どこでも、ひとりでも」実施できる体操の普及であり、ボランティアのシルバーリハビリ指導士を養成し(3級指導士は8日間の講習)、各地区で活動されていました。同時に住民に介護予防やリハビリについても正しい知識を学んでもらい、それを住民が住民に伝え、教え、実践し、住み良い地域社会を作っていくことを目標としています。平成24年3月末現在で4,709名の指導士が活動されています。一人の指導士の方と話ができましが、参加者の方々も体力の向上だけでなく、表情が明るくなり、服や化粧などにも気を使うようになって、若返っているとのことでした。指導士自身もやりがいを感じており、生活の意欲向上につながっている様子が見られました。

 一般の病院リハビリにおいて(当病院も含め)、高齢者や患者さんに対して「生活を取り戻していくことがリハビリで重要なことですよ」と説明しています。当然、そのことは間違いでは無いと思います。しかし、住民は行政や病院・施設の支援への期待が大きく(公助)、現実的には本来の目的である住民自身の自活や助け合い(自助・互助)が徐々に少なくなっているとも言えます。結果、屋内への引きこもりにより体力や意欲の低下が出現しています。自分の生活は自分で守り改善していくこと、そしてそれは地域の中で住民と一緒に行って行くこと。これはまさに生活の原点であり、先ずは自助・互助があり、公助が不十分な点を支援していくことが理想であり、それらの連携が重要だと思います。

 当病院では、「地域包括医療システム」を構築し、保健・医療・福祉の連携のもと、寝たきりの高齢者の減少のため実践してきました。今後もこのシステムを核にしながら、介護予防と生きがい作りとして「自助・互助・公助」の連携を主とした住民発動の活動を支援していくことが大切と思います。行政である尾道市や6月1日に開所した広島県地域包括ケア推進センターと連携を取りながら、茨城県を目指して、一歩一歩前進していかなければならないと改めて思いました。
 
 大田先生をはじめスタッフの皆さんありがとうございました。
 この場を借りて、お礼を申し上げます。

「シルバーリハビリ体操指導士養成事業」については地域リハVol.4 No.10 2009年10月や「大田仁史講演集2 住民参加の介護予防 茨城県の介護予防とシルバーリハビリ体操 荘道社」でご確認お願いします。
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